朝4時前に目が覚めると明るかったが早すぎるので何度か目が覚めたが寝ているといつの間にか6時15分くらいになってしまい日は高く上がってしまった。夕べは暑くて寝苦しかったのでテントのフライを半分開けて寝たが朝方は冷えていた。テントを片付けて朝食に昨晩無料で食べされて貰ったカフェに行き、魚とマカロニ、トマトときゅうりのサラダ、それとオレンジニュースを買って食べた。食べ終えてカフェを出ると7時15分くらいだった。今朝はテントのフライが朝露に濡れてなかったので早く片付けられた。
上り下りの道、そして悪路を進むが、Kstobo の街に入ると道は良くなった。街の中心と思われるレーニン像がある広場の前でいつもの黄色の携帯電話の店に入りMegaPhoneのSIMが欲しいと言うとやはり日本のパスポートでは駄目だった。店の外に出ると二人の若い男の人が話し掛けてきたので、その後でSIM を買いたいとのメモを見せると二人ともパスポートを持ってなかったがそのうちの一人が車かどこかに行って戻ってくるとパスポートを持って戻って来てくれた。その人のお陰でSIM を買うことが出来た。家族は日本に帰省するので今までのように電話を受ける事は無いと思ったが、いずれにしてもUfa で購入したSIM には残高が残ってないので、新しいSIM を購入する必要があった。お店の人は30分後くらいに購入した残高が正しく表示されるようになると教えてくれたが、心配だったので並びに出ている幾つかの出店でバナナとチェリーや牛乳を買ってそれを食べて飲んで時間を潰した。その後でもSIM の残高が表示されないので、その携帯電話の店に戻って状況を伝えると、その店の人はどこかに電話してくれて、その後で始めて残高が確認されて電話が使えるようになった。無意味な時間を過ごした事になりそうだったが、待ってよかった。
走り出すとニージニ・ノボグロッドに入る。大きな街だったからひたすらと走った。モスクワという道路標識があったのでそのまま進むといつの間にか幹線のM7から外れてしまったが、橋を渡って街を抜けた。恐らく街を抜けるのに2時間くらい掛かった。道は路肩が広く平らだったので距離は延びた。携帯電話のSIMカード購入で時間を取られてしまったので取り戻したかった。14時半くらいにАЗС(ガスステーション)に入ってジュースを買ってパンと魚の缶詰を昼食として食べた。俺に良くしてくれた東洋人のようなАЗСの職員にバナナをお礼に渡して分かれる。
暑い。15時位にはまた別のАЗСにて牛乳を買って飲む。1リットルだったが一気に飲んでしまった。夕方雨が少し降ってきたのでカフェの玄関に自転車を入れて貰おうと思ったら断られた。客も居ないし雨なので客は入りそうに無かったので意地悪された感じだったので、外で少し待って雨が小降りになってから走り出す。
ロシアの声のいちのへさんからはSMS が届き来週の月曜日のインタビューが決まった。暫く走ると、ピーン、という音がする。注意してなかったら聞き逃してしまうほどの小さい音で、久々に聞く音だった。そして一番聞きたくなかった音だった。自転車に乗って走りながら後輪のリムの振れ具合を見ると、悪い予感は見事に大当たり。リムが左に右にと振れている。後輪のスポークが折れた。止まって後輪を回してみると振れる場所を確認できて、手でスポークを二本づつ手で挟んで確認すると、折れているスポークがどれか分かる。そうしてここでもマーフィーの法則が登場。一番壊れて欲しくないものが壊れている。後輪の左側ではなくて、面倒なフリーウィール側のスポークが折れた。またしても泣きっ面に鉢に刺された思いだった。モスクワでのインタビューには間に合わせないといけない。折角頂いたチャンスを逃せない。でも自転車店を探してスポークの修理をして貰ったらどれくらい遅れてしまうか分からない。でも、このままスポークが一本折れた状態で走ったら、二本目三本目が折れるのは分かっている。早く直さないといけない。
次に出てきた街で教会が見えたので裏に回ったが、無人の教会だったようで電気も付いてなく静かだった。教会の周りの家の人には迷惑の目で見られているのが分かったので直ぐにその場を去って先に進んだ。スポークが折れているので道路の段差には細心の注意を払う必要があった。無闇に段差を乗り上げたら、リムが更に狂って次のスポークが折れる。走るのが嫌だったが止まっては居られないので進む。
Kemerovo のウラジミールには新しい携帯電話の番号を恵子に伝えて欲しいとSMSを送ってお願いする。18時半くらいにカフェに入りコーラを飲みながら日記を書く。カフェを出て走る。20時半位だったかカフェとタイヤ修理工場が並ぶ一角にテントを張れる場所を探していると、若い人5、6人に呼び止められ、テントを張りたいと伝えると、近くの空き地何処でも良いから張ったら言いという。只、道路から丸見えで道がぬかるみで、もし今晩雨が降ったら嫌だったので他の場所が無いか色々見ていると、その中の背の高い人の奥さんが電話をしてくれて、奥さんと電話で英語で話すと、夫はとても良い人なので絶対にあなたの事を助けてあげます、と言っている。何度かその奥さんとその背の高い人と電話を替わってから電話を切る。するとその人は並びの小屋の一つで物置として使っていた小部屋を空けてくれて、そこに泊まれることになった。自動車部品や不要なものと思われる物が一杯だったが、物を移動して寝袋と自転車が入れられるスペースを作った。ようやく寝床が決まったので、カフェに行って玉子焼き、マカロニ、ジャガイモのサラダ、ジュースなどを食べる。店番の老婦人の愛想が良いからだろうか少ないテーブルは客で一杯だった。今までロシアのカフェでそんなマネージャに会うことは無かったが、昨晩のカフェ・ルルバに続いて今日もしっかりとしたマネージャに会ったような気がした。
外では先の若者達がビールを飲んでいるのか陽気に話を続けている。新車と思われるルノーのトラック(トラクタートレイラー)が来る。若いドライバーだ。相当優秀なドライバーかも知れないが、ロシアで新車のトラクターに乗れるという事は相当ラッキーな事だろう。
モスクワへと急いでいるのにスポークが折れてしまい気が重いがテントを張らずに済んだ。インタビューの時間に間に合うか分からないが進まないといけない。でもいつものように不安をよそに数秒で寝付いてしまったようだ。
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