2008年7月22日 (87日目) モスクワ (3泊目)


昨日Voice of Russia の放送局に行った際に自分宛の小包が届くとの事が分かりモスクワに今晩を最後に計3泊することになった。そして今日は泊めて貰っている家で局の山上さんからの連絡を待った。しかしその前にグレゴリー(ゴーシェ)は外出するとの事で一緒に家を出る必要があったので、とりあえず自転車屋に行きスポークを探すことにした。先日1本のスポークを使っているので予備が必要だった。

ゴーシェに自転車屋が集まった区域への行き方を教えて貰ってあったのでそのとおりに地下鉄を乗り継いで目的の駅に行くことが出来た。駅を出て地上に出ると公園の横に沢山の自転車が見えたのでその方角に行くとその一角が自転車店街だった。



バンの横で青空の下で自転車の車輪を調整している職人のような人が居たので自分が必要なスポークを見せると何も言わずに首を振って断られた。スポークを売ってしまったら商売にならないので売らない主義なのであろう。英語が伝われば自転車で旅行しているので多少高くても買いたいと伝えたかったが、表情があまりにも固かったので止めてた。

沢山並んだ自転車店の一つに入ってみると沢山の店員が居た。よく見てみると大きなスペースの中に小さな沢山の店が入っていたのだった。一つ一つの店の店員にスポークを見せるが売って貰えなかった。在庫があるのに売らないのか、在庫があるのかも分からなかった。そして10軒くらいの店をあたったと思う。するとある店員は英語が話せたので説明してみると、店員は店の奥へ行って自分がスペアで持っているものよりも1ミリ位短いものを持ってきてくれた。少し短いが無いよりも良いのでいくらかと聞くと要らないと言う。僅かな金額であるのは知っているが有難かった。

スポークをただで貰うのは気が引けたので何か小さなものでも買おうと見て見るとハンドルの端に付けるバックミラーが100 ルーブルだったのでそれを買うことにした。小さなお店の集まったその場所の中央くらいに支払う場所があり、そこで支払った後でレシートを見せてくれたら商品を渡してくれるという。100 ルーブルを支払おうと思ったら、何故か117 ルーブルだという。税金なのかスポーク代が追加されたのか分からないが言われたとおりに117ルーブル支払った後で、バックミラーをそのお店で受け取った。

そうこうしていると局の山上さんから連絡があって、自転車のパーツが局に届いたとの事だった。これでモスクワを発つことが出来る。フライホイールが上り坂で音を出していても、チェーンが伸びてしまってスリップしていてもそんな事はどうでも良かった。重荷になってしまうがとてもこの時に部品を交換する気にはなれない。ビザの期限を守ってロシアを出国したかった。

山上さんと局の近くで待ち合わせることにした。自転車店街の近くの地下鉄の駅に戻り、地下鉄を乗り継いで昨日の夕食を取った近くの駅に行ってから山上さんにSMSを送った。電話は通じなかった。山上さんからの返事を待っている間、今朝は昨晩買ったパンやバナナを食べただけだあったので駅近くのKiosk にてヨーグルトとパンを買って食べる。



暫くすると山上さんから電話がありその後に直ぐに会えた。菅さんも一緒に来てくださり、昨日は会えなかった他の日本人の職員の方も一緒だった。夕食でも一緒に出来たら良かったが、山上さんは約束があるそうで4人でアイスクリームをマクドナルドで買って、近くの美術館の前に行きそこで写真を撮ったりした。一人の夕食は寂しいので一緒に出来たらと思ったが皆予定があったのか駅で菅さんとその女性と分かれる。分かれる前に駅の前には沢山の人が集まっていて、何か無料で飲み物を配布していたので他の人に倣って一瓶を貰う。直に山上さんの知人も現れるが、一緒に夕食できるような感じでは無かったので郵便物の事やビタミンを一緒にさがしてくださった御礼を言って分かれ、赤の広場に歩いて向かう。ゴーシャは21時位に家に戻るとの事だったので時間を潰す必要があり、地下鉄に乗って帰ると早すぎるので歩くことにした。

途中で赤の広場の周りの庭や守衛など普通の観光客のように何枚もの写真を撮る。一昨日はセルゲイを一緒に足早に赤の広場を出てしまったが、時間が余っているのでのんびりと見て回る。ゴーシェの家の近くの地下鉄の駅の店では何回と無く買い物をしたが、今度はゴーシェのアパートの近くの店にて、パンやモールスのジュースを買って食べる。シベリアで美味しかったモールスのジュースとは違ったがそれなりに美味しかった。ゴーシェのアパートは道路から入るドアに鍵があって建物に入れないのでゴーシェが戻るのを外で待っていると、ゴーシェの妹のボーイフレンドが来たので一緒に入れてもらう事が出来た。

ビザは明日から4日間しか残ってない。もし今日パーツが届かなかったら電車でモスクワを出るかヒッチハイクをする必要があったが、4日間残っているので600 キロの距離を走れば何とかロシアのビザの最後の日に出ることが出来る。スポークを修理して間もないので、車輪が大きく狂っていたらまた直ぐに折れるのは分かっている。夏の日は長いが、雨でも降られたらどれだけ進めるか分からない。明日は月曜日。モスクワの大都会の渋滞をうまく脱出できるか。手持ちのルーブルが残り少なかったり不安材料は他にも幾つもあった。でも今諦める必要は無いので行ける所まで行こう。諦めるのは何時でも出来る。

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